ピラティスとパーソナルトレーニングの違い
自分に合うのはどっち?
「身体を引き締めたい」
「運動不足を解消したい」
「姿勢や肩こり、腰痛も気になる」
身体を変えたいと思ったとき、選択肢として迷いやすいのが、ピラティスとパーソナルトレーニングです。
「筋肉をつけるならパーソナルトレーニング」
「姿勢を整えるならピラティス」
そんなイメージを持っている方も多いかもしれません。
もちろん、それも一つの違いではあります。
でも実際には、両者の違いはそれほど単純ではありません。
ピラティスでも筋肉は使いますし、パーソナルトレーニングでも、トレーナーによっては姿勢や柔軟性、身体の使い方まで考えてプログラムを組むことがあります。
では、何を基準に選べばいいのでしょうか。
大切なのは、
「どちらの方が効果があるのか」ではなく、
「今の自分の身体には何が必要なのか」
という視点です。
今回は、ピラティスとパーソナルトレーニングの違いを、単なる運動種目の違いだけではなく、身体の使い方・負荷・継続性という視点から考えていきます。
実際にパーソナルトレーニングを経験した後、約2年間ピラティスを続けているStar Pilatesのお客様の体験もご紹介します。
ピラティスとパーソナルトレーニングの違い
まず知っておきたいのは、「パーソナルトレーニング」は特定の運動方法の名前ではないということです。
トレーナーが一人ひとりの目的や身体の状態に合わせて、マンツーマンで運動を指導するサービスを広く指します。
そのため、実際の内容は施設やトレーナーによってさまざまです。
一般的なパーソナルジムでは、筋力アップやボディメイクなどを目的に、ウエイトやトレーニングマシン、自重などを使ったレジスタンストレーニングが行われることも多くあります。
一方、ピラティスは、呼吸とともに身体をコントロールしながら動き、身体の安定性・可動性・バランス・姿勢や動き方などを考えながら行うエクササイズです。
マシンピラティスでは、リフォーマーなどのスプリングを利用することで、負荷を加えるだけでなく、動きをサポートすることもできます。
そのため、その人の身体の状態に合わせて、負荷や動きを調整することができます。
「ピラティス=インナー、筋トレ=アウター」ではない
ピラティスと筋力トレーニングの違いを説明するとき、
「筋トレはアウターマッスル、ピラティスはインナーマッスル」
と表現されることがあります。
ただ、実際の身体はそこまで単純ではありません。
ピラティスでも腹筋群や臀筋、脚、背中、肩周囲など、全身の筋肉を使います。
リフォーマーなどではスプリングの抵抗を利用するため、ピラティスにも筋力を高める要素があります。
実際、ピラティスと他の運動を比較したシステマティックレビューでは、筋力向上についてピラティスが他の運動より明確に優れている、あるいは劣っているとは示されていません。ただし、エビデンスの確実性は低いとされています。
一方で、筋力や筋肉量を高めることを明確な目的とする場合には、目的に合わせて負荷やトレーニング量を設定することが重要です。2026年のACSMのガイドラインでも、筋力・筋肥大・パワーなど、目的に応じて負荷やボリュームを調整する考え方が示されています。
つまり、
「どの筋肉を使うか」だけではなく、
「何を目的に、どんな負荷で、どのように身体を動かすのか」
を見ることが大切なのです。
「筋肉をつけること」と「身体をうまく使えること」は同じではない
ここは、ピラティスを理解するうえで大切なポイントです。
例えば、スクワットを考えてみましょう。
スクワットそのものはできていても、
・股関節が十分に動かず、膝に負担が集中している。
・足元が安定せず、身体が左右に偏っている。
・体幹で支えにくく、腰や首など別の場所で頑張っている。
このような動き方になっていることがあります。
この場合、単純に「筋力が足りないから、もっと負荷を上げよう」と考えるだけでは十分ではないことがあります。
なぜなら、
「筋力があること」と、
「その筋力を適切に使って動けること」は、必ずしも同じではないからです。
ピラティスでは、
「その動きができたか」だけではなく、
「どうやってその動きをしているか」
にも目を向けます。
・どこが動いているのか。
・どこが動きにくいのか。
・どこで支えているのか。
・本来とは別の場所で頑張りすぎていないか。
こうした身体の使い方を見ながら、動きを組み立てていきます。
STOTT PILATESが大切にしている「身体全体を見る」という考え方
Star Pilatesでは、レッスンのベースの一つとしてSTOTT PILATES®の考え方を取り入れています。
STOTT PILATESでは、現在6つのBiomechanical Principlesをベースに身体を考えます。
呼吸
骨盤の配置
胸郭の配置
肩甲骨の動きと安定
頭・頸部の配置
下肢(股関節・膝・足関節・足部)のモビリティとスタビリティ
この考え方の特徴は、身体の一部分だけを見るのではなく、それぞれがどのように関係しながら動いているのかを見ることです。
例えば、腕を上げるという動作でも、腕だけを見るわけではありません。
・胸郭はどう動いているのか。
・肩甲骨はどう動いているのか。
・背骨や骨盤をどのようにコントロールしているのか。
・首や肩に必要以上の力が入っていないか。
また、スクワットであれば、
・足部はどのように床と接しているのか。
・足関節・膝・股関節はどのように動いているのか。
・骨盤や背骨はどうコントロールされているのか。
といったように、一つの関節だけではなく身体全体のつながりを見ていきます。
Merrithewも、STOTT PILATESのBiomechanical Principlesについて、身体の各部位が単独でどう機能するかだけでなく、互いにどう関係するかを見る考え方として説明しています。股関節・膝・足関節・足部についても、姿勢やアライメント、身体を通した力の伝達との関係が示されています。
さらに、これらの原則は単に「正しい姿勢をつくるためのルール」ではありません。
STOTT PILATESのインストラクターは、こうした原則を姿勢や動作パターンを見ていくためのロードマップとして活用します。
だからピラティスは、単に「体幹を鍛える運動」と考えるよりも、
身体全体のつながりを見ながら、より効率よく動ける方法を探していくエクササイズ
と考えると、その特徴がより伝わりやすいかもしれません。
「負荷が強いほど、身体が変わる」とも限らない
もちろん、筋力を高めたり筋肉量を増やしたりするためには、適切な負荷が必要です。
だからといって、すべての人にとって「できるだけ強い負荷をかけること」が最初に必要とは限りません。
例えば、
「運動すると腰がつらくなる」
「首や肩ばかり力んでしまう」
「下半身の外側ばかり張る」
「トレーニングをすると翌日まで疲れ切ってしまう」
という方もいます。
こうした場合には、負荷を強くする前に、
・今どのように身体を使っているのか。
・どこが動きにくいのか。
・どこに負担が集中しているのか。
を見直した方がいいケースもあります。
身体を変えるために必要なのは、ただ負荷を強くしていくことだけではありません。
その人の目的と現在の身体に対して、適切な負荷を選ぶこと。
これは、ピラティスでも筋力トレーニングでも共通して大切なことです。
「続けられること」も、身体を変えるための大切な条件
もう一つ、忘れたくないのが継続できるかどうかです。
どれだけ良いトレーニングでも、
・毎回つらすぎて行きたくなくなる。
・身体の調子が良い日しかできない。
・数週間でやめてしまう。
となれば、長期的な身体づくりにはつながりにくくなります。
2026年に発表されたACSMのレジスタンストレーニングに関するガイドラインでも、複雑なプログラムを追い求めること以上に継続することが重視されています。また、個人の目標・楽しさ・安全性などに合わせてプログラムを個別化することも、長期的な継続のために重要とされています。
だからこそ、
「一番きつい運動」ではなく、
「今の自分に必要で、続けられる運動」
を選ぶことも、身体づくりでは大切です。
実際にStar Pilatesに通われているお客様にも、自分に合った運動を選ぶことの大切さを実感された方がいらっしゃいます。
ハードな運動が続かなかったお客様のケース
もともと腰痛や肩こり、首の痛み、脚のしびれなどに悩まれていたお客様。
運動習慣がほとんどなかった中で、整体の先生から筋肉の少なさについて指摘されたことをきっかけに、まずパーソナルトレーニングを始めました。
ところが、トレーニングを続けるうちに、
「終わった後は歩いて帰るのも大変なくらいでした。」
筋肉痛も強く、週1回通うこと自体が負担になってしまいました。
身体を鍛えることはできても、肩や腰の不調はなくならず、その日の身体の状態が良くないとトレーニングに行きづらいことも、続けにくさにつながっていました。
「身体が整っていく感じがしました。」
その後、パーソナルトレーニングと並行してStar Pilatesに通い始めました。
ピラティスを受けて感じたのが、
「身体が整っていく感じがしました。」
という感覚でした。
強い負荷をかけ続けるよりも、身体を伸ばしながら適度に負荷をかける。
その方法が、ご自身には合っていると感じられました。
さらに、
多少疲れている日でも通えること。
無理なく週1回続けられること。
こうしたことも継続につながり、少しずつピラティスが生活の一部になっていきました。
現在は、約2年間ピラティスを継続されています。
プライベートだから、「その日の身体」を見る
最初はペアセミプライベートからスタートし、現在はプライベートレッスンを続けてくださっています。
プライベートに変わって感じている大きな違いについて、
「その日の身体の状態を見てもらえるのが大きいです。」
とお話ししてくださいました。
腰や首の状態。
姿勢や重心。
身体の使い方。
その日のコンディションも確認しながら、必要なエクササイズを組み立てていきます。
これは、Star Pilatesがプライベートレッスンで大切にしていることの一つです。
約2年間続けて、身体にも少しずつ変化が
ピラティスを始めた頃は、腰痛を繰り返し、ぎっくり腰になることもありました。
現在は、
「以前みたいに強い腰痛になることは、ほとんどなくなりました。」
とお話ししてくださっています。
さらに大きな変化を感じているのが、長時間立っている仕事中です。
以前は左側に体重をかけて立つことが多く、長時間立っていると腰がつらくなっていました。
現在は、
「1日立っていても、以前ほど座りたいと思わなくなりました。」
と、仕事中の身体の負担にも変化を感じています。
また、以前から気になっていた太ももやふくらはぎの外側の張りや脚のラインにも、少しずつ変化を感じているとお話ししてくださっています。
身体の不調だけでなく、日常生活やボディラインまで。
約2年間の継続の中で、少しずつ身体の変化を実感されています。
身体に不調があるなら、「何をするか」だけで決めない
「腰痛があるからピラティス」
「痩せたいからパーソナルトレーニング」
というように、悩みだけから運動を選びたくなることもあります。
でも、同じ「腰痛」という悩みでも、身体の状態は一人ひとり違います。
・どんな動きでつらくなるのか。
・どこが動きにくいのか。
・どこで必要以上に頑張っているのか。
・普段どんな姿勢を長くとっているのか。
・どの程度の負荷なら無理なく運動できるのか。
・そして、その人がこれからどんな身体になりたいのか。
こうしたことによって、必要な運動は変わります。
だから、
「腰痛ならピラティス」
「筋肉をつけたいならパーソナルトレーニング」
と、運動の名前だけで決めるのではなく、
今の自分の身体には何が必要なのか
から考えることが大切です。
Star Pilatesでは、「ピラティスをすること」自体を目的にしない
Star Pilatesで大切にしているのは、
「今日はこのエクササイズをやりましょう」から始めないこと。
まず、
・今、何に困っているのか。
・どんな身体になりたいのか。
・姿勢や身体の動きはどうなっているのか。
・どこが動きやすく、どこが動きにくいのか。
・どんな動作で負担が出ているのか。
そうしたことを確認しながら、その方に必要なエクササイズを考えていきます。
例えば、肩がつらいからといって、肩だけを見るとは限りません。
・胸郭の動き。
・肩甲骨の動き。
・背骨や骨盤との関係。
・身体を支える力。
さらに必要であれば、股関節や足元の状態まで見ていきます。
「気になる場所だけ」を見るのではなく、身体全体がどうつながって動いているのかを考える。
そして、その方に必要な方法の一つとしてピラティスを使っています。
つまり私たちは、
「ピラティスをすること」をゴールにするのではなく、
その方がより動きやすく、快適に過ごせる身体を目指すための方法として、ピラティスを取り入れています。
では、ピラティスとパーソナルトレーニング、どうやって選べばいい?
結局のところ、ピラティスとパーソナルトレーニングは、
「この目的なら絶対にこちら」
と単純に分けられるものではありません。
ピラティスにも筋力を高める要素があります。
パーソナルトレーニングでも、トレーナーによっては姿勢や柔軟性、身体の使い方まで考えて指導します。
そして目的や身体の状態によっては、ピラティスと筋力トレーニングの両方を取り入れることも選択肢になります。
だからこそ、「何をするか」を先に決めるのではなく、
今の身体はどのような状態なのか。
何ができていて、何がうまくできていないのか。
そして、どんな身体になりたいのか。
そこから考えてみてください。
大切なのは、
「ピラティスか、パーソナルトレーニングか」だけを選ぶことではなく、
今の自分の身体に何が必要なのかを知ること。
そのうえで、自分に合った方法を選ぶことだと私たちは考えています。
東銀座・築地で、自分の身体に合ったピラティスを
Star Pilatesは、東銀座・築地にある完全個室のプライベートピラティススタジオです。
私たちが大切にしているのは、全員に同じメニューを行うことではありません。
現在のお悩みや運動経験、その日の身体の状態や動きを確認しながら、一人ひとりに合わせてレッスンを組み立てています。
「運動した方がいいのはわかっている。
でも、何をすれば自分の身体に合うのかわからない」
「以前運動を始めたけれど、きつくて続かなかった」
「筋力も必要だと思うけれど、まず身体の使い方から見直したい」
そんな方は、まずご自身の身体を見てもらうところから始めてみてください。
身体を変えるために必要なのは、
ただ頑張ることではなく、
今の自分の身体に必要なことを知ること。
そこから、自分に合った身体づくりを始めていきましょう。
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